妊娠12週目の大切なポイントをまとめました!内容は本文で詳しく解説していきますね。
総監修:加賀みなみ 現役助産師
資格:助産師国家資格・看護師国家資格・受胎調節実施指導員・新生児蘇生法A・桶谷式乳房管理法・BSケア
大学病院・クリニック・母乳育児相談室で1万人以上のママ・赤ちゃんのケアに関わる
妊娠12週目に入ると、少しずつ安定期に近づき、これまでの不安やつわりが少し軽くなってくる方も増えてきます。この時期、赤ちゃんは急成長し、ママの体にも新しい変化が現れることが多いです。妊娠生活も少しずつリズムがつかめてきた頃かもしれませんね。ここでは、妊娠12週目のママの体の変化と赤ちゃんの発達について、詳しくお伝えします。今後の妊娠生活を安心して過ごすためのヒントを一緒に確認していきましょう!
妊娠12週目で知っておきたいこと
ここからは、妊娠月数の数え方や妊婦健診の頻度、妊娠12週目に行われる検査など、重要な情報を詳しくご紹介します。安心して妊娠生活を送るために、ぜひ参考にしてください。
妊娠12週目は何ヶ月?
妊娠12週目は妊娠4ヶ月の初めにあたります。妊娠の週数は、最後の月経の開始日を基準に数えられるため、実際の妊娠期間と少しずれることがありますが、一般的には妊娠4ヶ月に入ったばかりの時期です。
妊婦健診の頻度
妊娠12週の妊婦健診は「4週間に1回」のペースで行われます。
妊娠12週に行う検査
検査内容 | 検査をする目的 | 正常値 |
尿の検査 | 尿中にたんぱくや糖が出ていないかをみるため | どちらも陰性 |
血圧測定 | 血圧の変動を確認するため | 140/90mmHg未満 |
体重測定 | 体重の推移を記録するため | 週に300〜500g |
腹部エコー
妊娠12週目になると、赤ちゃんの成長がさらに進み、エコー検査で確認できることも増えてきます。この時期からは、腹部エコーでの検査が主になります。お腹の上から行うエコー検査で、赤ちゃんが順調に育っているか、いくつかのポイントを確認します。エコー画面では、赤ちゃんの動きや体の様子がよりはっきり見えてきますので、楽しみにリラックスして受けてくださいね。
- 赤ちゃんの大きさと成長具合
妊娠12週目の腹部エコーでは、赤ちゃんの大きさや成長具合を確認します。この時期、赤ちゃんは頭からお尻までの長さ(CRL)が約5〜6cmほどになり、どんどん成長しています。エコーでこの長さを測りながら、赤ちゃんが順調に育っているかを確認します。順調に成長していることがわかると、ママも安心できますよね。
- 心拍の確認
12週目には、赤ちゃんの心拍がエコーでしっかりと確認できます。小さな心臓が規則正しく動いている様子を見て、赤ちゃんの元気な成長を実感できるでしょう。この時期の心拍はとても力強く、赤ちゃんの生命力を感じる大切な瞬間です。
- 手足の動きと姿勢
腹部エコーでは、赤ちゃんが手足を元気に動かしている様子も見られます。ピョンピョンと動いたり、体を丸めたりする姿がエコーに映ると、自然とママも笑顔になりますよね。こうした動きは、赤ちゃんが順調に成長している証拠です。
- 骨格の形成
妊娠12週目になると、赤ちゃんの骨格がさらにしっかりとしてきます。エコーでは背骨や手足の骨が見えるようになり、赤ちゃんの体の輪郭がはっきりと確認できます。この時期は、頭の形や背骨のラインが特に見えやすくなり、赤ちゃんが順調に成長していることを実感できます。
妊娠12週目のママの症状
妊娠12週目によく起こる症状としては、 倦怠感 つわり 頻尿 めまい 頭痛 便秘 痔があります。
該当する症状があれば、タップして対処方法をチェックしてみてくださいね。
妊娠12週目の赤ちゃんの成長・発達
次に、気になる赤ちゃんの成長と発達について詳しく見ていきましょう!
赤ちゃんの大きさ
妊娠12週目の赤ちゃんはまだとても小さく、身長は約6〜7.5cm、体重は約15〜30gです。
食べ物に例えると「キウイフルーツ」くらいの大きさです。
赤ちゃんの発達(エコーで見えるもの)
妊娠12週目に入ると、赤ちゃんの成長が目に見えて進み、エコー検査で確認できることもさらに増えてきます。赤ちゃんの心拍がしっかり確認できたり、成長具合を目で見ることができる時期なので、赤ちゃんが元気に育っていることを実感できてホッとしますよね。
ここからは、妊娠12週目のエコー検査で確認できる赤ちゃんの発達について、詳しくお話ししていきます。
- 骨が硬くなり始め、腎臓が尿を作り、肝臓が血液を生成し始める
妊娠12週目になると、赤ちゃんの骨が少しずつ硬くなり始めます。これまでは柔らかかった骨が、徐々にしっかりとした骨に成長していく大切な時期です。また、赤ちゃんの腎臓が働き始め、尿を作るようになります。同時に、肝臓も血液を生成する役割を担い始めます。これらの機能が働き始めることで、赤ちゃんの体がどんどん成長していく準備が整ってきます。まだ小さな体の中で、いろいろな機能が少しずつ動き出していると思うと、なんだか不思議で感動的ですね。
- 超音波検査で赤ちゃんの動きが確認できることが多い
妊娠12週目になると、超音波検査で赤ちゃんの動きを確認できることが多くなります。赤ちゃんはお腹の中で手足を動かしたり、小さな体をくねらせたりしています。その姿を見ると、赤ちゃんが元気に育っていることを実感できて、とても嬉しい気持ちになりますよね。この時期の超音波検査では、赤ちゃんの成長を目で確認できるので、安心感も増すことでしょう。赤ちゃんの動きを見るたびに、少しずつ親近感が湧いてくるかもしれません。
妊娠12週に気をつけること・過ごし方
妊娠12週目に入り、体調が少し安定してくる方も多い時期です。それでも、まだ気をつけておきたいポイントがいくつかあります。この時期は、赤ちゃんの成長をサポートしながら、自分の体を大切に過ごすことが大切です。少しでも安心して妊娠生活を楽しめるよう、ぜひ参考にしてください。
- 感染症予防: 風疹やインフルエンザなどの感染症を予防するため、人混みを避け、手洗いとうがいを徹底する
妊娠12週目になると、ママと赤ちゃんの健康を守るために、感染症の予防がとても大切になります。風疹やインフルエンザなどの感染症は、特に注意が必要です。人混みを避けることや、外出先から戻ったらすぐに手洗いとうがいを徹底することで、感染のリスクを減らすことができます。また、予防接種を受けることも感染症を予防するために効果的です。少しの工夫で、安心して妊娠生活を送ることができますので、ぜひ心がけてみてくださいね。
- 脳貧血対策: 立ちくらみを感じたら、しゃがむか横になると回復する
妊娠12週目には、ホルモンの影響で脳貧血を感じることがあるかもしれません。立ちくらみやめまいを感じたら、無理をせず、その場でしゃがむか横になって体を休めることが大切です。横になることで血流が安定し、すぐに回復することが多いです。体調が優れないときは、無理をせず、少し休むことを心がけましょう。ママがリラックスして過ごすことで、赤ちゃんも安心して成長を続けることができますよ。
妊娠12週目にすべきこと
次は、妊娠12週目にしておきたいポイントを一緒に確認していきましょう!
- 妊婦健診
妊娠12週目になると、定期的な妊婦健診がとても大切です。妊婦健診では、赤ちゃんの成長やママの健康状態を確認し、必要なサポートを受けることができます。健診では、赤ちゃんが順調に育っているかどうかをしっかりとチェックし、ママ自身の体調も確認します。健診を受けることで、安心して妊娠生活を送ることができるので、次の健診の日を楽しみに待ちましょう!
- NTスキャン(首の後ろの透明帯を測定)
妊娠12週目には、NTスキャンという検査を受けることがあります。これは、赤ちゃんの首の後ろにある透明帯の厚さを超音波で測定する検査です。この検査は、赤ちゃんの健康状態を確認するために行われ、早期に異常(ダウン症のリスク)を見つけるための重要な検査の一つです。NTスキャンは痛みを伴わず、超音波検査と同じように安心して受けられるものですので、リラックスして受けてくださいね。
- 母子手帳の記録更新
妊娠12週目に入ったら、母子手帳の記録をしっかり更新しておきましょう。妊婦健診での結果や、赤ちゃんの成長の様子、ママの体調などを記録しておくことで、後から見返したときに役立ちます。また、医師と相談するときにも、母子手帳の記録があると便利です。母子手帳は、妊娠中の大切なパートナーなので、しっかりと活用して、安心して妊娠生活を続けられるようにしましょう。
妊娠12週目に入り、赤ちゃんはますます成長し、ママの体にも変化が現れてくる時期ですね。これからの妊娠生活も、自分のペースでゆっくりと楽しんでいってください。不安や心配なことがあれば、いつでも遠慮せずに相談してくださいね。赤ちゃんもママも、着実に成長しています。その一歩一歩を大切にしながら、安心して過ごしていきましょう。
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