妊娠39週目の大切なポイントをまとめました!内容は本文で詳しく解説していきますね。
総監修:加賀みなみ 現役助産師
資格:助産師国家資格・看護師国家資格・受胎調節実施指導員・新生児蘇生法A・桶谷式乳房管理法・BSケア
大学病院・クリニック・母乳育児相談室で1万人以上のママ・赤ちゃんのケアに関わる
妊娠39週目に入ると、赤ちゃんの誕生がいよいよ目前に迫ってきましたね。この時期になると、赤ちゃんの成長はほぼ完成し、ママの体も出産に向けた最後の準備が整ってきます。お腹の中で赤ちゃんがしっかりと準備を進めているのを感じながら、出産の日を待つ気持ちがますます高まっているかもしれませんね。ここでは、妊娠39週目のママの体の変化と赤ちゃんの発達についてお伝えします。赤ちゃんと一緒に、穏やかで安心できる毎日を過ごしながら、その特別な日を迎えるためのヒントを確認していきましょう!
妊娠39週目で知っておきたいこと
ここからは、妊娠月数の数え方や妊婦健診の頻度、妊娠39週目に行われる検査など、重要な情報を詳しくご紹介します。安心して妊娠生活を送るために、ぜひ参考にしてください。
妊娠39週目は何ヶ月?
妊娠39週目は妊娠10ヶ月の終わりにあたります。
妊婦健診の頻度
妊娠39週の妊婦健診は「1週間に1回」のペースで行われます。
妊娠39週に行う検査
検査内容 | 検査をする目的 | 正常値 |
尿の検査 | 尿中にたんぱくや糖が出ていないかをみるため | どちらも陰性 |
血圧測定 | 血圧の変動を確認するため | 140/90mmHg未満 |
体重測定 | 体重の推移を記録するため | 週に300〜500g |
腹部エコー
妊娠39週目に入ると、赤ちゃんの誕生がもうすぐそこまで来ています。この時期のエコー検査では、赤ちゃんの姿がとてもはっきりと見えるようになり、その表情や動きにますます愛しさを感じるかもしれませんね。
エコー検査を受ける際には、どうかリラックスして、赤ちゃんとの大切な時間を楽しんでくださいね。
- 赤ちゃんの体重とサイズ
エコーでは、赤ちゃんの推定体重や体の各部位のサイズを測定します。頭の大きさ(頭囲)、お腹周り(腹囲)、太ももの骨の長さ(大腿骨長)などを測り、赤ちゃんが妊娠週数に応じて適切に成長しているかを確認します。
- 赤ちゃんの位置
赤ちゃんがどの向きでお腹の中にいるかを確認します。理想的には、頭が下にある「頭位」であることが望まれます。もし赤ちゃんがまだ頭を下げていない場合や、横向きになっている場合は、帝王切開など出産方法についての検討が必要になることがあります。
- 羊水の量
羊水の量も大切な確認事項です。羊水が適切な量であるかをチェックすることで、赤ちゃんが快適に過ごしているかを確認します。羊水が少なすぎる場合(羊水過少)や多すぎる場合(羊水過多)は、赤ちゃんの健康に影響を与える可能性があるため、慎重に管理されます。
- 胎盤の位置と状態
胎盤が子宮内でどの位置にあるか、またその状態も確認されます。特に、胎盤が子宮口に近すぎる「前置胎盤」などの問題がないかを確認し、出産に影響がないかをチェックします。
- 臍帯(へその緒)の状態
臍帯が赤ちゃんにとって安全な状態にあるかも確認されます。例えば、臍帯が赤ちゃんの首に巻きついていないかや、臍帯の血流に問題がないかをチェックします。
妊娠39週目のママの症状
妊娠39週目によく起こる症状としては、胸の張り 頻尿 めまい 頭痛 便秘 痔 腰痛 むくみ 動悸 息苦しい 胸焼け 静脈瘤 こむら返りがあります。
該当する症状があれば、タップして対処方法をチェックしてみてくださいね。
妊娠39週目の赤ちゃんの成長・発達
次に、気になる赤ちゃんの成長と発達について詳しく見ていきましょう!
赤ちゃんの大きさ
妊娠39週目の赤ちゃんは身長:約49〜51cm、体重:約3000〜3400gです。
食べ物に例えると「スイカ」くらいの大きさです。
赤ちゃんの発達(エコーで見えるもの)
妊娠39週目に入ると、赤ちゃんの成長がいよいよ最終段階に入り、エコー検査で確認できることもさらに重要になってきます。赤ちゃんの体の大きさや体重がしっかりと確認できたり、赤ちゃんが出産に向けてどんな準備をしているのかが見えるようになるので、赤ちゃんが健康に育っていることを実感できて、心から安心できる時期ですね。
ここからは、妊娠39週目のエコー検査で確認できる赤ちゃんの発達や状態について、詳しくお話ししていきます。
- 赤ちゃんの体は出産に向けて完全に準備が整い、皮下脂肪がさらに増える
妊娠39週目になると、赤ちゃんはすっかり外の世界に出る準備が整ってきています。特に、赤ちゃんの体には皮下脂肪がたっぷりと蓄えられて、ふっくらとしたかわいらしい姿になっています。この脂肪は、赤ちゃんが生まれてからも体温を保つためにとても大切なものです。お腹の中で、赤ちゃんが一生懸命準備を進めている姿を想像すると、少し心が温かくなりますね。
- 頭蓋骨は柔らかく、出産時の圧力に耐えられるようになっている
この時期の赤ちゃんの頭蓋骨は、柔らかくなっていて、出産のときにかかる圧力にもちゃんと対応できるようになっています。赤ちゃんの頭は、産道を通るときに少し形を変えながら、ママの元へとやってきます。この柔らかさのおかげで、赤ちゃんは安全に生まれてくることができます。
妊娠39週に気をつけること・過ごし方
妊娠39週目に入り、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。少しでも安心して妊娠生活を楽しめるよう、ぜひ参考にしてください。
- 入院(病院へ連絡する)タイミングを確認する
妊娠39週目に入ると、赤ちゃんに会える日が本当に間近に迫っていますね。この時期は、入院のタイミングを確認しておくことがとても大切です。陣痛が始まったり、破水したときに、どのタイミングで病院に連絡すれば良いのかを事前にしっかり確認しておくと安心です。いざというときに慌てないように、パートナーやご家族とも連絡を取り合いながら、準備を進めておきましょう。赤ちゃんとの出会いが近づいていることを感じながら、心穏やかに過ごしてくださいね。
- 定期健診: 定期的な妊婦健診を受け、赤ちゃんと自分の健康状態を確認
妊娠39週目でも、定期的な妊婦健診はとても大切です。この健診では、赤ちゃんが元気に育っているか、自分の体調が順調かを確認してもらえます。健診では、赤ちゃんの体重や位置、心拍などをチェックし、出産に向けた準備が整っているかを確認します。もし不安なことや気になることがあれば、どんなに小さなことでも医師に相談してみてくださいね。
- 家族との連絡手段の確認: 出産時に連絡が取れるよう、家族との連絡手段を確認
出産が近づくと、家族との連絡手段を確認しておくことがとても大切です。出産の際に、すぐに連絡が取れるように、電話番号や連絡方法をもう一度確認しておくと安心です。
妊娠39週目にすべきこと
次は、妊娠39週目にしておきたいポイントを一緒に確認していきましょう!
- 妊婦健診
妊娠39週目に入ると、赤ちゃんとの出会いが本当にすぐそこまで来ていますね。この時期の妊婦健診は、赤ちゃんの成長や位置、そしてママの体調を最終確認する大切な時間です。健診では、赤ちゃんが元気に育っているか、体重や心拍をしっかりとチェックしてもらえます。医師や助産師に自分の体のことや不安なことを相談する機会でもありますので、気になることがあれば遠慮なくお話ししてくださいね。
- 体重管理
妊娠39週目は、赤ちゃんがぐんぐん大きくなる時期なので、体重も増えやすくなります。でも、この時期はもうあまり体重の増減を気にしすぎず、リラックスして過ごすことが大切です。バランスの良い食事を心がけながら、赤ちゃんと一緒に食事を楽しむ気持ちで過ごしてみてくださいね。また、軽いお散歩やストレッチも、気分転換になっておすすめです。何より、ママが穏やかな気持ちでいることが、赤ちゃんにとっても一番大切ですので、焦らず、自分をいたわりながら過ごしてください。
- 出産直前の準備(家の整理など)
赤ちゃんが生まれる前に、家の中の整理をしておくと、出産後の生活が少し楽になるかもしれません。衣類やベビーグッズの収納を整えたり、必要なものを揃えておくと、赤ちゃんが来たときにスムーズに対応できます。家の中を少し片付けておくと、気持ちもすっきりして、赤ちゃんを迎える準備が整ったと感じられると思います。無理をせず、できる範囲で少しずつ進めていってくださいね。赤ちゃんとの新しい生活を楽しみにしながら、穏やかな気持ちで準備を進めてください。
赤ちゃんとの出会いがもうすぐだと思うと、胸が高鳴りますね。ここまで頑張ってこられたあなたの努力に、心から拍手を送りたい気持ちです。赤ちゃんも、もうすぐあなたに会えることを楽しみにしています。あなたと赤ちゃんが元気に、そして笑顔でその日を迎えられることを、私も心から願っています。何か心配なことがあれば、ご相談くださいね。
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