【現役助産師解説】妊娠5週目の妊婦の症状・体の変化・赤ちゃんの成長

妊娠早見表

妊娠5週目に知っておきたいポイントをまとめました!詳しくは本文で解説していきますね。

何ヶ月に相当?妊娠2ヶ月
妊婦健診の頻度胎嚢と心拍が確認されるまでは、3〜7日に1回
妊婦健診の内容尿の検査血圧測定
体重測定膣エコー
赤ちゃんの大きさごま粒くらいの大きさ
赤ちゃんの成長・心臓が形成され始め、脈打ち始める
・脳、脊髄、筋肉、骨の初期構造も形成される
体に起こる症状胸の張り 倦怠感 つわり 頻尿 めまい 頭痛 便秘
注意すること・薬や放射線に注意: 医師に相談せずに薬を服用しない
・レントゲン撮影を避ける
・妊娠届の提出: 妊娠が確認されたら、住んでいる市区町村に妊娠届を提出する
ToDoリスト・初回妊婦健診の受診
・妊娠届けの準備
・健康保険の確認

総監修:加賀みなみ 現役助産師
資格:助産師国家資格・看護師国家資格・受胎調節実施指導員・新生児蘇生法A・桶谷式乳房管理法・BSケア
大学病院・クリニック・母乳育児相談室で1万人以上のママ・赤ちゃんのケアに関わる

妊娠5週目に入り、「本当に妊娠しているんだ」と実感し始める時期ですね。この頃からつわりが始まり、吐き気や食欲不振、乳房の張りなど、さまざまな体の変化が訪れます。期待と不安が入り混じる中で、心が揺れ動くこともあるかもしれません。この記事では、妊娠5週目に知っておきたいこと、ママの体の変化や赤ちゃんの成長について詳しくお伝えします。少しでもマタニティライフを快適に過ごせるように、日々の生活に役立つアドバイスをお届けしますので、ぜひ参考にしてくださいね。一緒にこの特別な時期を乗り越えていきましょう!

妊娠5週目で知っておきたいこと

ここからは、妊娠月数の数え方や妊婦健診の頻度、妊娠5週目に行われる検査など、重要な情報を詳しくご紹介します。安心して妊娠生活を送るために、ぜひ参考にしてください。

妊娠5週目は何ヶ月?

妊娠5週目は妊娠2ヶ月の初めにあたります。妊娠の週数は、最後の月経の開始日を基準に数えられるため、実際の妊娠期間と少しずれがありますが、一般的には妊娠2ヶ月に入ったばかりの時期とされています。

妊婦健診の頻度

妊婦健診が本格的に始まるのは、妊娠が確定し母子手帳をもらってからです。

妊娠の確定は、医師が超音波検査で赤ちゃんを包む袋である「胎嚢」と赤ちゃんの「心拍」をママの子宮内で確認できた時点で行われます。この確認が終わるまでの間は、妊娠が順調に進んでいるかどうかを見守るため、医師の指示に従って3日〜1週間程度の頻度で病院に通うことが多いです。

妊娠5週に行う検査

検査内容検査をする目的正常値
尿の検査尿中にたんぱくや糖が出ていないかをみるためどちらも陰性
血圧測定血圧の変動を確認するため140/90mmHg未満
体重測定体重の推移を記録するため週に300〜500g

膣エコー
妊娠5週目の膣エコーでは、次のようなことをチェックします。
膣エコー検査は少し緊張するかもしれませんが、赤ちゃんが元気に育っているかを確認するための大切なステップです。医師が丁寧に説明してくれますので、安心して受けてください。何か不安なことがあれば、遠慮せずに質問しましょう。

  • 胎嚢(たいのう)の確認
    妊娠5週目に行われる膣エコーの一番の目的は、子宮内に胎嚢があるかどうかを確認することです。胎嚢は、赤ちゃんが育つための袋のようなもので、これが子宮内に見えることで妊娠が順調に進んでいることがわかります。
  • 心拍の確認
    胎嚢が見えたら、次に赤ちゃんの心拍を確認します。妊娠5週目では、赤ちゃんの心臓が形成され始めており、エコーで小さな心拍が確認できることがあります。心拍が見えることで、赤ちゃんが元気に育っていることが確認できます。
  • 子宮外妊娠の排除
    膣エコーでは、子宮の外に胎嚢がないかもチェックします。子宮外妊娠は、赤ちゃんが子宮の外で育つ状態で、早めに見つけることが大切です。膣エコーでこれを確認することで、早めの治療が可能になります。
  • 子宮と卵巣の状態確認
    エコーでは、子宮や卵巣の状態も確認します。これにより、妊娠が正常に進行しているかどうかや、その他の異常がないかをチェックします。たとえば、子宮筋腫や卵巣のう腫などの有無も確認しています。

妊娠5週目のママの症状

妊娠5週目によく起こる症状としては、胸の張り 倦怠感 つわり 頻尿 めまい 頭痛 便秘 があります。

該当する症状があれば、タップして対処方法をチェックしてみてくださいね。

妊娠5週目の赤ちゃんの成長・発達

次に、気になる赤ちゃんの成長と発達について詳しく見ていきましょう!

赤ちゃんの大きさ

妊娠5週目の赤ちゃんはまだとても小さく、身長は約1〜2mm程度です。
食べ物に例えると「ごま粒」くらいの大きさです。

赤ちゃんの発達(エコーで見えるもの)

妊娠5週目は、赤ちゃんの体の中でたくさんの大切な変化が起こり始める特別な時期です。これからの成長が楽しみですね。

  • 心臓が形成され始め、脈打ち始める
    妊娠5週目になると、赤ちゃんの心臓が少しずつ形を作り始めます。この心臓はまだとても小さく、簡単な構造ですが、なんとこの時期にはすでに脈を打ち始めるのです。赤ちゃんの心臓は、まるで小さなエンジンのように、少しずつ生命を支える準備を進めています。この心臓の鼓動は、赤ちゃんが成長している証であり、ママにとっても大きな喜びの瞬間ですね。
  • 脳、脊髄、筋肉、骨の初期構造も形成される
    同じく妊娠5週目には、赤ちゃんの脳や脊髄、筋肉、骨の初期構造が少しずつ形作られ始めます。この時期の赤ちゃんはまだ小さな種のような存在ですが、成長の基礎となる部分がゆっくりと形成されていきます。脳や脊髄は、赤ちゃんが将来感じたり、考えたり、動いたりするために必要な大切な部分です。また、筋肉や骨も、赤ちゃんが自由に動けるようになるための準備を始めています。これらの発達は、赤ちゃんの成長にとってとても大切なステップとなります。

妊娠5週目に気をつけること・過ごし方

妊娠5週目になると、ママの体にはさまざまな変化が現れ始めます。新しい命を宿している喜びと同時に、不安や疑問も増えてくる時期ですよね。ここでは、妊娠5週目に気をつけるべきポイントについて、詳しく解説します。少しでも安心して妊娠生活を送れるよう、一緒に確認していきましょう。

  • 薬や放射線に注意: 医師に相談せずに薬を服用しない
    妊娠5週目は、赤ちゃんの体の大切な部分がどんどん作られていく時期です。この時期には、薬や放射線に対して特に注意が必要です。自己判断で薬を飲んでしまうと、赤ちゃんに影響を与えることがあるため、必ず医師に相談してから服用するようにしましょう。また、風邪薬や頭痛薬でも、妊娠中には避けたほうが良いものもあるので、何か心配なことがあれば、まずは医師に確認することが大切です。
  • レントゲン撮影を避ける
    妊娠中は、特に初期の段階でレントゲン撮影を避けることが重要です。レントゲンは放射線を使うため、赤ちゃんの発育に影響を及ぼす可能性があります。どうしてもレントゲンが必要な場合は、医師に妊娠していることを伝え、リスクを最小限に抑えるための対策を相談しましょう。緊急でない限り、妊娠中はレントゲンを控えるようにするのが安心です。
  • 妊娠届の提出: 妊娠が確認されたら、住んでいる市区町村に妊娠届を提出する
    妊娠5週目に入り、妊娠が確認されたら、住んでいる市区町村に妊娠届を提出することが大切です。この妊娠届を提出すると、母子手帳を受け取ることができます。母子手帳は、妊娠中から出産、そして赤ちゃんの成長に関する大切な記録を残すためのものです。妊娠届を提出することで、自治体から妊婦健診の補助など、さまざまなサポートを受けられるようになるので、早めに手続きを行いましょう。

妊娠5週目にすべきこと

次は、妊娠5週目にしておきたいポイントを一緒に確認していきましょう!

  • 初回妊婦健診の受診
    妊娠5週目に入ったら、初めての妊婦健診を受けることが大切です。この健診では、赤ちゃんの成長具合や妊娠の進行状況を確認します。超音波検査で赤ちゃんの様子を見たり、血液検査を行ってお母さんの健康状態をチェックしたりします。初回健診は、妊娠中の健康管理のスタートラインでもあるので、早めに予約をして受診しましょう。何か不安なことがあれば、遠慮せずに医師に相談してくださいね。
  • 妊娠届けの準備
    妊娠が確認されたら、住んでいる市区町村に妊娠届けを提出する準備を始めましょう。この妊娠届けを提出することで、母子手帳を受け取ることができます。母子手帳は、妊娠中の健診や出産、そして赤ちゃんの成長を記録する大切な手帳です。また、妊婦健診の補助を受けるためにも必要ですので、忘れずに提出の準備を進めていきましょう。
  • 健康保険の確認
    妊娠中の医療費をカバーするために、自分の健康保険の内容を確認しておくことも重要です。妊娠健診や出産にかかる費用がどれくらいカバーされるのか、また、出産後の赤ちゃんの医療費についても確認しておきましょう。もし保険について分からないことがあれば、勤務先の人事部や市区町村の窓口で詳しく聞いてみると安心です。健康保険をしっかり確認しておくことで、安心して妊娠生活を送ることができますよ。

妊娠5週目のよくある質問

妊娠5週目は、体と心の変化が多く、ママたちが疑問を感じやすい時期です。この記事では、妊娠5週目に特によくある質問について、わかりやすく解説します。初めての産婦人科受診、正常な胎嚢の大きさや流産との関係、基礎体温のことなど、多くの疑問にお答えします。安心して妊娠生活を送れるよう、ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠初診が5週目は早い?

いいえ、妊娠5週目に初めて産婦人科を受診するのは、とても良いタイミングですよ。この時期に受診することで、赤ちゃんの成長を確認し、安心して妊娠生活をスタートすることができます。産婦人科では胎嚢や心拍の確認が行われ、妊娠が順調に進んでいるかを詳しく見てもらえます。早めの受診は、不安を解消し、必要なアドバイスをもらうための絶好の機会です。少し緊張するかもしれませんが、ぜひ病院に足を運んでみてくださいね。

妊娠5週目の胎嚢の大きさの平均は?流産率と関係ある?

妊娠5週目の胎嚢の大きさは、平均で約5〜10mm程度です。胎嚢の大きさには個人差があるため、少し違っても心配しないでくださいね。流産率との関係についてですが、胎嚢の大きさだけでは判断できません。他にも心拍の確認やホルモン値など、総合的な判断が必要になります。

妊娠5週目で胎嚢が見えない確率は?化学流産の可能性は?不安..

妊娠5週目で胎嚢が見えないことは、特に心配しなくても大丈夫ですよ。この時期はまだとても早く、胎嚢が見えるかどうかには個人差があります。通常、妊娠5〜6週目で見えることが多いです。化学流産の可能性についてですが、早期の妊娠では自然に起こることもありますが、胎嚢が見えるかどうかだけで判断するのは難しいです。不安なときは、エコー検査のときに医師に相談してみてくださいね。

妊娠初期の5週目って体温は下がる?

妊娠初期の5週目に体温が下がることはありますが、心配しなくて大丈夫です。妊娠初期はホルモンの変化が大きく、体温も日によって変動することがあります。高温期が続いている中で少し下がることはよくあります。ただし、急激な体温の変化や他の症状が気になる場合は、念のため医師に相談してくださいね。

妊娠初期の5週目だけど症状なし。これって大丈夫?

妊娠初期の5週目で症状がないことについて、特に心配する必要はありません。妊娠の症状は本当に人それぞれで、早い段階で感じる人もいれば、もっと後になってから出てくる人もいます。つわりや疲れ、胸の張りといった症状は、もう少し先になってから現れることも多いです。体調に大きな変化がなくても、赤ちゃんが順調に育っていることがほとんどですので、安心してくださいね。

まだ妊娠5週目なのにつわりになって辛い..

妊娠5週目でもつわりが始まることは珍しくありません。赤ちゃんが元気に成長している証拠とも言えますが、辛いですよね。まずは無理をせず、ゆったりと過ごすことを心がけてください。食べられるものを少しずつ摂り、水分補給も忘れずに。生姜やレモンなど、吐き気を和らげる食材も試してみてくださいね。あまりにも辛いときは、吐き気どめの飲み薬や点滴もあるので医師に相談してみてください。お身体を大切にしてくださいね。

妊娠初期に出血して心配…

妊娠初期に出血があると、本当に心配になりますよね。ただ、少量の出血は妊娠初期にはよくあることで、必ずしも問題があるわけではありません。着床出血やホルモンの変化によるものかもしれません。ただし、出血が続いたり、量が多かったり、痛みを伴う場合は、すぐに医師に相談してくださいね。

妊娠5週目の流産確率は?

妊娠5週目の流産確率は約15〜20%ですが、心配しすぎないでくださいね。この時期の流産は、多くの場合、赤ちゃんの染色体異常など避けられない原因によるものです。大切なのは、自分の体を大切にし、ストレスを減らすことです。バランスの良い食事や適度な運動、十分な休息を心がけてください。また、温かいお風呂でリラックスすることもおすすめです。不安な気持ちがあるときは、パートナーや家族と話すことで心が軽くなることもあるので相談してみてくださいね。

妊娠5週目は、新しい命が少しずつ着実に育っていることを実感できる、とても特別な時期です。この大切な時期を、無理せずに自分自身を大切にしながら、ゆったりとしたペースで過ごしましょう。赤ちゃんと共に過ごす穏やかな時間は、あなたにとっても赤ちゃんにとってもかけがえのないひとときです。赤ちゃんの成長を感じながら、穏やかな気持ちでこの貴重な時間を楽しんでくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました