【現役助産師解説】妊娠7週の妊婦の症状・体の変化・赤ちゃんの成長

妊娠早見表

妊娠7週の大切なポイントをまとめました!内容は本文で詳しく解説していきますね。

何ヶ月に相当?妊娠2ヶ月
妊婦健診の頻度胎嚢と心拍が確認されるまでは、3〜7日に1回
妊婦健診の内容尿の検査血圧測定
体重測定膣エコー
赤ちゃんの大きさブルーベリーくらいの大きさ
身長:約1.1cm
赤ちゃんの成長・手足の発達が進み、手足の指が区別できるようになる
・内臓(肝臓、腎臓、肺)の形成も進行
体に起こる症状胸の張り 倦怠感 つわり 頻尿 めまい 頭痛 便秘
注意すること・出血や痛みに注意: 出血や強い腹痛がある場合はすぐに病院に連絡する
・職場への報告: 妊娠を職場に報告し、必要な手続きを進める
・妊娠届の提出: 妊娠が確認されたら、住んでいる市区町村に妊娠届を提出する
ToDoリスト・母子手帳の活用
・必要なサプリメントの確認と摂取(例:鉄分、カルシウム)
・産婦人科の選定と予約

総監修:加賀みなみ 現役助産師
資格:助産師国家資格・看護師国家資格・受胎調節実施指導員・新生児蘇生法A・桶谷式乳房管理法・BSケア
大学病院・クリニック・母乳育児相談室で1万人以上のママ・赤ちゃんのケアに関わる

妊娠7週目に入り、赤ちゃんの成長がどんどん進んでいる時期ですね。ママの体にもさまざまな変化が現れてくる頃です。この大切な時期を安心して過ごせるように、妊娠7週目の過ごし方や気をつけるべきポイントについて、現役助産師がお伝えします。赤ちゃんの成長とともにママの体調管理も大切に、一緒にこの素晴らしい時期を乗り越えていきましょう。

妊娠7週目で知っておきたいこと

ここからは、妊娠月数の数え方や妊婦健診の頻度、妊娠7週目に行われる検査など、重要な情報を詳しくご紹介します。安心して妊娠生活を送るために、ぜひ参考にしてください。

妊娠7週は何ヶ月?

妊娠7週目は妊娠2ヶ月の後半にあたります。妊娠の週数は、最後の月経の開始日を基準に数えられるため、実際の妊娠期間と少しずれがありますが、一般的には妊娠2ヶ月の後半に入った時期とされています。

妊婦健診の頻度

妊婦健診が本格的に始まるのは、妊娠が確定し母子手帳をもらってからです。

妊娠の確定は、医師が超音波検査で赤ちゃんを包む袋である「胎嚢」と赤ちゃんの「心拍」をママの子宮内で確認できた時点で行われます。この確認が終わるまでの間は、妊娠が順調に進んでいるかどうかを見守るため、医師の指示に従って3日〜1週間程度の頻度で病院に通うことが多いです。

妊娠7週に行う検査

検査内容検査をする目的正常値
尿の検査尿中にたんぱくや糖が出ていないかをみるためどちらも陰性
血圧測定血圧の変動を確認するため140/90mmHg未満
体重測定体重の推移を記録するため週に300〜500g

膣エコー
妊娠7週目の膣エコーでは、次のようなことを確認します。 膣エコー検査に少し慣れてきたかもしれませんが、この検査は赤ちゃんが順調に育っているかを確認するための重要なステップです。今回もリラックスして受けてください。何か気になることがあれば、いつでも遠慮なく質問してくださいね。

  • 胎芽の成長と心拍
    妊娠7週目には、赤ちゃんが「胎芽(たいが)」と呼ばれる段階に進みます。エコーで胎芽の大きさを測定し、成長が順調かどうかを確認します。また、赤ちゃんの心拍がしっかりと確認できる時期でもあります。心拍のリズムや強さを確認し、赤ちゃんが元気に育っていることを確認します。
  • 胎嚢の位置とサイズ
    胎嚢(たいのう)は赤ちゃんを包む袋のことです。妊娠7週目には、この胎嚢の位置や大きさも詳しく確認します。胎嚢が正しい位置にあり、サイズが適切であるかどうかをチェックすることで、妊娠が順調に進んでいるかを見極めます。
  • 子宮内の環境
    子宮の状態も大切なポイントです。膣エコーを使って、子宮内の環境が赤ちゃんの成長に適しているかどうかを確認します。特に、子宮内に異常がないかや、赤ちゃんがしっかりと子宮壁に着床しているかを確認します。
  • 卵黄嚢の状態
    卵黄嚢(らんおうのう)は、妊娠初期に赤ちゃんに栄養を供給する役割を果たします。この卵黄嚢の形や大きさもエコーで確認し、正常に機能しているかどうかをチェックします。これにより、赤ちゃんの栄養状態が良好かどうかを確認します。
  • 絨毛膜の形成
    絨毛膜(じゅうもうまく)は、胎盤の一部となる組織です。この時期には、絨毛膜が正常に形成されているかどうかも確認します。絨毛膜の発育が順調であることは、胎盤が健康に機能するための大切な要素です。

妊娠7週目のママの症状

妊娠7週目によく起こる症状としては、 胸の張り 倦怠感 つわり 頻尿 めまい 頭痛 便秘 があります。

該当する症状があれば、タップして対処方法をチェックしてみてくださいね。

妊娠7週目の赤ちゃんの成長・発達

次に、気になる赤ちゃんの成長と発達について詳しく見ていきましょう!

赤ちゃんの大きさ

妊娠7週目の赤ちゃんはまだとても小さく、身長は約1.1cm程度です。
食べ物に例えると「ブルーベリー」くらいの大きさです。

赤ちゃんの発達(エコーで見えるもの)

妊娠7週目に入ると、赤ちゃんの成長がさらに進み、エコー検査で確認できることも増えてきます。赤ちゃんが順調に育っていることを実感できて嬉しくなりますね。ここからは、妊娠7週目のエコー検査で確認できる赤ちゃんの発達について詳しく解説していきます。

  • 手足の発達が進み、手足の指が区別できるようになる
    妊娠7週目に入ると、赤ちゃんの手足の発達が進んできます。この時期になると、エコーで手と足の形がはっきりと見えるようになり、指が区別できるようになります。手や足の指がまだ小さいですが、少しずつ人間らしい形になっていくのを見ることができます。赤ちゃんの手足が育っていく様子を確認できるのは、とても感動的な瞬間です。ママとしては、赤ちゃんがちゃんと成長していることを感じられる、大切な時期ですね。
  • 内臓(肝臓、腎臓、肺)の形成も進む
    この時期、赤ちゃんの内臓の発達も急速に進んでいます。肝臓や腎臓、そして肺などの主要な臓器が少しずつ形成され始めます。肝臓は赤ちゃんの体内で重要な役割を果たす臓器で、この時期には肝臓がどんどん成長していきます。また、腎臓も発達し始め、将来的に体内の老廃物を処理する準備を進めています。肺も同様に発達し始めていて、赤ちゃんが生まれて初めて呼吸をする準備を進めています。

妊娠7週目は、赤ちゃんの体の中でさまざまな変化が起こる大切な時期なので、しっかりと栄養をとり、リラックスして過ごしてくださいね。

妊娠7週に気をつけること・過ごし方

妊娠7週目に入ると、赤ちゃんの成長がますます進み、ママの体にもいろいろな変化が現れます。この時期は、赤ちゃんのためにもママ自身の健康のためにも、特に注意が必要な時期です。ここでは、妊娠7週目に気をつけるべきポイントや過ごし方について、お伝えします。これからの妊娠生活を少しでも安心して過ごせるように、一緒に確認していきましょう。

  • 出血や痛みに注意: 出血や強い腹痛がある場合はすぐに病院に連絡する
    妊娠7週目は、赤ちゃんが急速に成長する大切な時期です。この時期には、少量の出血が見られることもありますが、もし出血が続いたり、強い腹痛を感じたりした場合は、すぐに病院に連絡してくださいね。
  • 職場への報告: 妊娠を職場に報告し、必要な手続きを進める
    妊娠7週目になったら、そろそろ職場に妊娠を報告するタイミングを考え始めると良いですね。職場に報告することで、必要なサポートを受けやすくなり、働きやすい環境を整えることができます。例えば、通勤の配慮や仕事の内容の調整、産休や育休の手続きなどが含まれます。自分の体調や仕事の状況に合わせて、タイミングを見計らって報告すると、安心して仕事が続けられますよ。
  • 妊娠届の提出: 妊娠が確認されたら、住んでいる市区町村に妊娠届を提出する
    妊娠が確認されたら、早めに住んでいる市区町村に妊娠届を提出しましょう。この妊娠届を提出すると、母子手帳を受け取ることができます。母子手帳は、妊娠中から出産、そして赤ちゃんの成長に関する大切な記録を残すための手帳です。また、妊婦健診の補助を受けるためにも必要なものなので、忘れずに手続きを進めておきましょう。

妊娠7週目にすべきこと

次は、妊娠7週目にしておきたいポイントを一緒に確認していきましょう!

  • 母子手帳の活用
    妊娠7週目になると、母子手帳を受け取っている方も多いと思います。この母子手帳は、妊娠中から出産、そして赤ちゃんの成長までの大切な記録を残すためのものです。妊婦健診で医師からの説明や、赤ちゃんの成長の様子をしっかり記録しておくと、後で振り返るときにもとても役立ちます。
  • 必要なサプリメントの確認と摂取(例:鉄分、カルシウム)
    妊娠7週目には、赤ちゃんがどんどん成長していく時期です。ママの体にも栄養がより一層必要になります。特に鉄分やカルシウムは、赤ちゃんの発育とママの健康をサポートするためにとても大切な栄養素です。食事だけでは十分に摂取できないこともありますので、サプリメントを活用するのもおすすめです。自分に合ったサプリメントを確認し、無理なく続けて摂取していきましょう。
  • 産婦人科の選定と予約
    妊娠が進むにつれて、定期的に通う産婦人科を選ぶことが大切です。自宅から通いやすい場所にあるか、信頼できる医師がいるか、病院の設備が整っているかなどを考慮して、産婦人科を選びましょう。また、早めに予約をして、定期的に妊婦健診を受けることも大切です。信頼できる産婦人科を選んでおくと、これからの妊娠生活がより安心したものになりますよ。

妊娠7週のよくある質問

妊娠7週目は、体と心の変化が多く、ママたちが疑問を感じやすい時期です。この記事では、妊娠7週目に特によくある質問について、わかりやすく解説します。心拍の確認時期や日常生活で気をつけることなど多くの疑問にお答えします。安心して妊娠生活を送れるよう、ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠7週で心拍確認できない確率は?

妊娠7週目に心拍が確認できないことは、実は珍しいことではありません。赤ちゃんの成長には個人差があり、この時期に心拍が見えない場合でも、その後の健診で確認できることがあります。統計的には、7週目で心拍が確認できない確率は約20%程度と言われています。しかし、心配しすぎず、次の健診で再度確認することが大切です。不安なことがあれば、担当の医師や助産師に相談してみてくださいね。

心拍確認の平均はいつ?

妊娠の心拍確認の平均は、妊娠6週から7週目頃です。この時期にエコー検査で赤ちゃんの心拍が確認できることが多いです。ただし、赤ちゃんの成長には個人差があるため、少し遅れる場合もあります。妊娠7週目で心拍が確認できない場合でも、8週目頃にはほとんどの赤ちゃんで確認できます。心配しすぎず、次の健診で再度確認することが大切です。

心拍確認後に気をつけることはある?

心拍が確認できた後も、引き続き健康に気をつけることが大切です。まず、無理をせず、十分な休息を取ることを心がけましょう。バランスの取れた食事を摂り、葉酸を含む栄養をしっかりと取り入れましょう。薬やアルコール、タバコは避け、レントゲン撮影や人混みを避けるようにしましょう。体調に異変を感じたら、すぐに医師に相談してください。安心して妊娠生活を送るために、周囲のサポートも大切です。家族や職場に妊娠を報告して協力を得られると良いですね。

妊娠7週目は、赤ちゃんの成長が目まぐるしく進むとても大切な時期です。ママとしても、これからの妊娠生活を安心して過ごすために、健康に気をつけることがたくさんあります。どんな小さな不安や疑問でも、ひとりで抱え込まずに、信頼できる医師や助産師に相談してくださいね。あなたの妊娠生活が少しでも快適で幸せなものでありますように、心から応援しています。

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