【現役助産師解説】妊娠8週の妊婦の症状・体の変化・赤ちゃんの成長

妊娠早見表

妊娠8週目の大切なポイントをまとめました!内容は本文で詳しく解説していきますね。

何ヶ月に相当?妊娠3ヶ月
妊婦健診の頻度妊娠4週間に1回
妊婦健診の内容尿の検査血圧測定
体重測定膣エコー
赤ちゃんの大きさラズベリーくらいの大きさ
身長:約1.6cm
赤ちゃんの成長・「胎児」と呼ばれるようになる
・人間らしい姿が見え始め、骨格が形成され、関節も発達し始める
体に起こる症状胸の張り 倦怠感 つわり 頻尿 めまい 頭痛 便秘
注意すること・適切な栄養摂取: 鉄分、カルシウム、ビタミンなどの栄養素をバランスよく摂る
・生活習慣の見直し: 健康的な生活習慣を維持し、ストレスを避ける
ToDoリスト・健康管理の継続
・体重管理の開始
・出産に向けた準備品リストの作成

総監修:加賀みなみ 現役助産師
資格:助産師国家資格・看護師国家資格・受胎調節実施指導員・新生児蘇生法A・桶谷式乳房管理法・BSケア
大学病院・クリニック・母乳育児相談室で1万人以上のママ・赤ちゃんのケアに関わる

妊娠8週目に入りましたね!赤ちゃんが順調に育っている喜びを感じながらも、体調の変化や不安も増している時期かもしれません。この時期は、つわりがひどくなることもあり、体調に波があることもありますよね。赤ちゃんがどんどん成長しているのはとても嬉しいことですが、心も体も大変な時期だと思います。ここでは、妊娠8週目に感じるママの体の変化や赤ちゃんの成長、そして気をつけたいことをできるだけわかりやすくお伝えします。この情報が少しでもあなたの安心につながれば嬉しいです。ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠8週目で知っておきたいこと

ここからは、妊娠月数の数え方や妊婦健診の頻度、妊娠8週目に行われる検査など、重要な情報を詳しくご紹介します。安心して妊娠生活を送るために、ぜひ参考にしてください。

妊娠8週目は何ヶ月?

妊娠8週目は妊娠3ヶ月の初めにあたります。妊娠の週数は、最後の月経の開始日を基準に数えられるため、実際の妊娠期間と少しずれがありますが、一般的には妊娠3ヶ月に入ったばかりの時期とされています。

妊婦健診の頻度

妊娠8週の妊婦健診は「4週間に1回」のペースで行われます。

妊娠8週に行う検査

検査内容検査をする目的正常値
尿の検査尿中にたんぱくや糖が出ていないかをみるためどちらも陰性
血圧測定血圧の変動を確認するため140/90mmHg未満
体重測定体重の推移を記録するため週に300〜500g

膣エコー

妊娠8週目になると、赤ちゃんの成長が目に見えて進んでいる時期です。この時期の膣エコーでは、赤ちゃんが順調に育っているかを確認するために、いくつかのポイントを丁寧にチェックします。リラックスして受けてくださいね。

  • 胎児の心拍
    妊娠8週目になると、赤ちゃんの心臓がしっかり動いている様子が確認できます。心拍が確認できると、赤ちゃんが元気に育っている証拠です。
  • 大きさと成長具合
    この時期の赤ちゃんの大きさは、約1.5cm〜2cmほどです。膣エコーでは、赤ちゃんの頭からお尻までの長さ(CRL)を測り、成長が順調かどうかを確認します。毎週大きくなる赤ちゃんの様子を見ると、ホッとしますね。
  • 胎嚢(たいのう)
    胎嚢は赤ちゃんが育つ袋のことで、子宮の中に正しい位置でしっかりと存在しているかを確認します。これが確認できると、赤ちゃんが安心して成長できる環境が整っているということです。
  • 卵黄嚢(らんおうのう)
    卵黄嚢は、赤ちゃんがまだ小さいうちに栄養をもらうための大切な部分です。妊娠8週目では、この卵黄嚢がきちんと見えることも確認します。これが正常に機能していることで、赤ちゃんが元気に育つ準備が整っています。
  • 子宮内の状態
    膣エコーでは、子宮内に異常がないかもチェックします。例えば、出血の有無や腫れなどがないかを確認します。特にこの時期は、体の変化が激しいので、安心して妊娠生活を続けられるように状態を確認するのが大切です。

妊娠8週目のママの症状

妊娠8週目によく起こる症状としては、胸の張り 倦怠感 つわり 頻尿 めまい 頭痛 便秘 があります。

該当する症状があれば、タップして対処方法をチェックしてみてくださいね。

妊娠8週目の赤ちゃんの成長・発達

次に、気になる赤ちゃんの成長と発達について詳しく見ていきましょう!

赤ちゃんの大きさ

妊娠8週目の赤ちゃんはまだとても小さく、身長は約1.6cm程度です。
食べ物に例えると「ラズベリー」くらいの大きさです。

赤ちゃんの発達(エコーで見えるもの)

妊娠8週目に入ると、赤ちゃんの成長が目に見えて進み、エコー検査で確認できることもさらに増えてきます。赤ちゃんの心拍がしっかり確認できたり、成長具合を目で見ることができる時期なので、赤ちゃんが元気に育っていることを実感できてホッとしますよね。

ここからは、妊娠8週目のエコー検査で確認できる赤ちゃんの発達について、詳しくお話ししていきます。

  • 「胎児」と呼ばれるようになる
    妊娠8週目に入ると、赤ちゃんは「胎児」と呼ばれるようになります。これまでは「胚」や「受精卵」と呼ばれていたのですが、この時期から赤ちゃんの体が人間らしくなってきたことで「胎児」として成長が進んでいくんです。ママにとっても、赤ちゃんがいよいよ一人の小さな人として育っているんだと実感しやすくなる時期ですね。
  • 人間らしい姿が見え始め、骨格が形成され、関節も発達し始める
    妊娠8週目になると、エコーで赤ちゃんの形がだんだん人間らしく見えてくるのがわかります。頭、体、手足の区別がはっきりしてきて、骨格も形成され始めます。さらに、関節も発達し、腕や脚を動かせるようになる準備が進んでいます。赤ちゃんがこれからどんどん動く準備をしていると思うと、なんだかワクワクしますよね。

妊娠8週目は、赤ちゃんの体が急速に成長し、どんどん人間らしくなってくる時期です。この時期も引き続き、しっかりと栄養をとり、無理せずリラックスして過ごしてくださいね。

妊娠8週に気をつけること・過ごし方

ここからは妊娠8週に気を付けたいことを確認していきましょう!

  • 適切な栄養摂取: 鉄分、カルシウム、ビタミンなどの栄養素をバランスよく摂る
    妊娠8週目は、赤ちゃんの成長がどんどん進んでいく大切な時期です。そのため、ママの体にも栄養がしっかりと必要になってきます。特に、鉄分カルシウムビタミンなどの栄養素は、赤ちゃんの発育やママの健康を支えるために欠かせません。毎日の食事でこれらの栄養素をバランスよく摂ることがポイントです。たとえば、ほうれん草やレバーに含まれる鉄分、牛乳やチーズに含まれるカルシウム、そして野菜や果物に多く含まれるビタミンなどを意識して取り入れてみましょう。もし食事だけで十分に摂れない場合は、サプリメントを活用するのもおすすめです。
  • 生活習慣の見直し: 健康的な生活習慣を維持し、ストレスを避ける
    妊娠8週目になると、赤ちゃんのためにもママのためにも、健康的な生活習慣を維持することがますます大切になります。規則正しい食事、適度な運動、そして十分な睡眠を心がけて、体調を整えましょう。また、できるだけストレスを避けることも大切です。妊娠中はホルモンバランスの変化でストレスを感じやすくなることもありますが、リラックスできる時間を作るように工夫してみてください。たとえば、深呼吸をしたり、好きな音楽を聴いたり、ゆっくりお風呂に入るなど、自分に合ったリラックス方法を見つけて、心と体のバランスを保つようにしてくださいね。

妊娠8週目にすべきこと

次は、妊娠8週目にしておきたいポイントを一緒に確認していきましょう!

  • 健康管理の継続
    妊娠8週目に入ったら、これまで続けてきた健康管理を大切に続けていきましょう。この時期は赤ちゃんがどんどん成長しているので、ママの体調管理がとても大事です。栄養バランスの良い食事を心がけたり、適度に体を動かしたり、しっかり休むことを意識して、体調を整えていきましょう。定期的に妊婦健診を受けて、赤ちゃんの成長やママの健康を確認することも大切です。健康管理をしっかり続けることで、安心して妊娠生活を過ごせますよ。
  • 体重管理の開始
    妊娠8週目は、体重管理を始めるタイミングとしても良い時期です。妊娠中に体重が増えるのは自然なことですが、増えすぎてしまうと、ママや赤ちゃんの健康に影響が出ることもあります。無理なく健康的に体重を管理するために、食事の内容を見直したり、軽い運動を取り入れるのが効果的です。毎日体重をチェックしながら、少しずつ増やしていくように心がけると、これからの妊娠生活がより快適になりますよ。
  • 出産に向けた準備品リストの作成
    妊娠8週目になると、出産に向けた準備も少しずつ始めておくと安心です。必要な赤ちゃん用品や、出産時に持っていくものをリストにしておくと、後から慌てずに済みます。ベビー服やおむつ、哺乳瓶などの赤ちゃんのためのものに加えて、ママ自身の出産準備も忘れずに考えておきましょう。早めに準備を始めることで、心に余裕を持って出産に臨めるはずです。

妊娠8週目は、赤ちゃんが急成長する大切な時期です。ママ自身も体調の変化に戸惑うことがあるかもしれませんが、焦らず自分のペースで過ごしてくださいね。心配や不安があれば、無理せず周りに頼ったり、いつでも相談してください。

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