【現役助産師解説】妊娠と高温期:妊活中の女性が知るべき重要ポイント

妊活

高温期が続いているけど、これが本当に妊娠してる証拠なのかどうかがわからなくて不安。

高温期にどんな症状があれば妊娠のサインなのか知りたい。いつもと違う感じがするけど、それが妊娠に関係してるのか気になって仕方ない。

 このような疑問を解決していきます。

この記事を書いている私は、大学病院/クリニック/母乳育児相談室で1万人以上のママ・赤ちゃんのケアに関わってきた現役助産師です。

妊活中に高温期が続くと、さまざまな感情が入り混じりますよね。
「妊娠したかもしれない」という期待や喜び。
そして、「本当に妊娠しているのか」といった不安や心配もあると思います。
また、「基礎体温の測り方が正しかったのか」「ホルモンバランスに問題があるのではないか」と疑問に思ったり、混乱することもあるかもしれません。

高温期について詳しく知ることで、妊娠の兆候を早期に確認できたり、自分の体のリズムや健康状態を理解するのに役立ちます。

この記事では、現役の助産師が妊娠と高温期の仕組みや、妊娠の兆候を見逃さないためのポイントをわかりやすくお伝えします。
妊活成功のために、ぜひ最後までお読みください。

高温期とは?いつから高温期?妊娠高温期のメカニズム

高温期は、月経周期の中で体温が上がる時期のことを指します。
この時期は、基本的に排卵(卵子が卵巣から出ること)が起こった後に始まります。

基礎体温が上昇するのはなぜ?

基礎体温が上がるのは、体内のホルモンの変化が原因です。
特に排卵後に分泌される「プロゲステロン」というホルモンが関係しています。

基礎体温の変化 高温期とは何度のことをいう?

高温期とは、体温が普段よりも約0.3〜0.5度上がる時期のことです。
具体的には、36.7度以上が高温期とされていますが、人によって少し違うこともあります。

たとえば、あなたの普段の基礎体温が36.4度なら、高温期には36.7度以上になります。

基礎体温の測定方法とタイミング

基礎体温を測定することは、体のリズムを知るためにとても大切です。
妊活だけでなく健康管理にも役立つので、ぜひ普段の習慣に取り入れてみてくださいね。

さっそく、基礎体温の測定方法とタイミングについてみていきましょう。

  • 基礎体温計を用意する
    通常の体温計よりも、細かい変化を捉えやすい基礎体温計を使用します。
  • 毎朝同じ時間に測る
    基礎体温は、朝起きた直後、体を動かさずに測るのが基本です。寝る前に体温計を枕元に置いておくと便利です。
  • 口の中で測る
    基礎体温は、舌の下に体温計の先端を入れて測ります。口を閉じて、体温計が終わりの音を鳴らすまでじっとしていましょう。
  • 測定結果を記録する
    測った体温は、基礎体温表に記録します。専用のアプリや手書きのグラフを使って、毎日の体温の変化を追跡しましょう。

最近は40秒で測定完了し、スマホにボタン一つでデータ送信&管理できる便利な基礎体温計も売っているので、自分にぴったりなものを見つけてみてくださいね。

妊娠確定は高温期何日目?妊娠した時の基礎体温

妊娠が確定するタイミングは、高温期が続く日数によって判断することが多いです。
一般的に、次の生理予定日を過ぎても高温期が続いている場合、妊娠の可能性が高くなります。

  • 高温期が14日以上続く場合
    通常、高温期は排卵後から約14日間続きます。この期間が過ぎても体温が高いままであれば、妊娠の可能性があります。
  • 妊娠検査薬を使うタイミング
    高温期が14日以上続いた場合、妊娠検査薬を使って確認することができます。妊娠検査薬は、一般的に次の生理予定日から使えるようになっています。高温期が続いている場合は、生理予定日から1週間後くらいに検査薬を使用すると、正確な結果が得られやすいです。
  • 注意点
    妊娠が確定するには、妊娠検査薬で陽性反応が出た後、産婦人科で診断を受けることが必要です。検査薬だけでは確定できないので、医師の診断を受けてくださいね。

妊娠すると高温期はいつまで続く?

妊娠が成立すると、高温期は2ヶ月以上続きます。
この期間中基礎体温が高いままであれば、妊娠の可能性が高いので妊娠検査薬を使用して産婦人科で診断を受けるようにしてくださいね。

高温期中の症状は?妊娠の兆候も

高温期中には体や気持ち面にさまざまな変化が現れることがあります。

  • 体温の上昇
    高温期中は基礎体温が通常よりも0.3〜0.5度高くなります。この体温の上昇は、プロゲステロンというホルモンの影響によるものです。
  • 胸の張りや痛み
    高温期中には、プロゲステロンの影響で胸が張ったり、痛みを感じることがあります。これは、妊娠初期症状としてもよく見られます。
  • 疲れやすさ
    高温期中は、普段よりも疲れやすくなることがあります。体が妊娠の準備をしているため、エネルギーを多く消費することが原因です。
  • 気分の変動
    ホルモンの変化により、気分が不安定になりやすくなります。急にイライラしたり、落ち込んだりすることがあります。
  • 腹痛や腰痛
    一部の女性は、高温期中に軽い腹痛や腰痛を感じることがあります。これは、ホルモンの影響や子宮内膜が厚くなる過程で起こるものです。
  • おりものの変化
    高温期中は、おりものの量や質が変わることがあります。おりものが増えたり、クリーム状になったりすることがあります。
  • むくみ
    プロゲステロンの影響で体内に水分が溜まりやすくなり、むくみが生じることがあります。特に足や手がむくむことが多いです。
  • 便秘や下痢
    消化器系の働きがホルモンの影響を受けるため、便秘や下痢などの症状が出ることがあります。

妊娠検査薬はいつから使う?

妊娠検査薬は、次の生理予定日が過ぎてから使うのが一番良いタイミングです。
例えば、生理周期が28日の場合、生理予定日は排卵から約14日後です。
その日を過ぎても生理が来なかったら、検査薬を使ってみましょう。

また、妊娠検査薬は、朝一番の尿で検査するのが最も確実です。
朝の尿は、ホルモンの濃度が一番高いので、妊娠しているかどうかをより正確に知ることができます。

高温期の基礎体温の上昇がゆっくりなのってどうなの?

体温の上昇の仕方には個人差があり、必ずしも急激に上がるわけではありません。
ゆっくりとした上昇も、正常な範囲内なので心配しすぎないでくださいね。

高温期の基礎体温がゆっくり上昇する理由

体温の上昇がゆっくりである理由の一つには、ホルモンバランスが関係しています。
排卵後に分泌されるプロゲステロンというホルモンの分泌がゆっくり進むと、体温の上昇もゆっくりになります。

高温期の過ごし方

高温期は、排卵後から次の生理が始まるまでの期間で、体が妊娠の準備をしている大切な時期です。
この時期を快適に過ごすためのポイントをお伝えしますね。

  • 体を冷やさないようにする
    高温期には、体を冷やさないように気をつけましょう。冷えは血行を悪くし、ホルモンバランスにも影響を与えます。お腹や腰周りを温めるような服装を心がけ、冷たい飲み物よりも温かい飲み物を選びましょう。
  • バランスの取れた食事を心がける
    栄養バランスの良い食事を摂ることは、高温期を健康的に過ごすために重要です。特に、ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物、良質なタンパク質をしっかり摂るようにしましょう。
  • 十分な睡眠をとる
    体のリズムを整えるためには、十分な睡眠が欠かせません。規則正しい生活を心がけ、リラックスして眠れる環境を作ることが大切です。
  • 適度な運動をする
    軽いストレッチやウォーキングなど、適度な運動を取り入れることで、血行が良くなり、体調が整いやすくなります。無理のない範囲で、毎日少しずつ体を動かすことを心がけましょう。
  • ストレスをためない
    高温期は、ホルモンバランスの変化により、気分が不安定になりやすい時期でもあります。自分なりのリラックス方法を見つけて、ストレスをためないようにしましょう。深呼吸や瞑想、好きな趣味に時間を使うなど、自分がリラックスできる時間を大切にしてください。
  • 適度な水分補給
    水分をしっかり摂ることで、体の代謝がスムーズに行われます。特に温かいハーブティーや白湯など、体を温める飲み物を選ぶと良いでしょう。

高温期に関するよくある質問(FAQ)

では、ここからは「よくある質問コーナー」に進みましょう!リラックスして読み進めてくださいね。

高温期が37度超えなのは大丈夫?

高温期に基礎体温が37度を超えることは、通常の範囲内であり、特に心配する必要はありません。
基礎体温は個人差が大きく、36.7度から37.2度くらいまでが高温期の一般的な範囲とされています。

高温期中に37度を超える体温が続く場合、他に体調の変化がないかも確認しましょう。
例えば、熱っぽさや体のだるさがある場合は、風邪や感染症の可能性も考えられます。
その際は、無理せずに体を休め、必要なら医師に相談してみてくださいね。

妊娠した時としなかった時の基礎体温の違いは?

妊娠した時と妊娠しなかったときの基礎体温の違いをみていきましょう。

まずは妊娠したときの基礎体温の特徴です。

  • 高温期が続く
    妊娠が成立すると、高温期が通常の14日間を超えて続きます。これは、妊娠を維持するためにプロゲステロンというホルモンが分泌され続けるためです。
  • 基礎体温が高いまま維持される
    妊娠している場合、高温期の体温が高いまま維持されます。体温が37度前後で安定することが多いです。
  • 体温の急な変動が少ない
    妊娠初期には体温が高い状態が続くため、基礎体温に急な変動が少なく、安定しているのが特徴です。

次に、妊娠しなかった時の基礎体温の特徴を見てみましょう。

  • 高温期が14日間続く
    妊娠しなかった場合も、高温期は排卵後から約14日間続きます。この間、体温は高めになります。
  • 生理が始まると体温が下がる
    高温期の後に生理が始まると、基礎体温は低温期に戻ります。生理の開始とともにプロゲステロンの分泌が減少し、体温が下がるのです。
  • 体温の変動がある
    妊娠していない場合、高温期の体温は多少の変動があります。生理が近づくと、体温が少しずつ下がることもあります。

高温期になったら排卵済みということ?

高温期が始まるということは、排卵が既に起こったというサインです。
排卵後に分泌されるプロゲステロンの影響で、体温が上昇するため、高温期が始まります。

生理予定日に体温低下してたけど妊娠してた。これってどういうこと?

生理予定日に体温が下がっても、その後に体温が上がれば妊娠は続いていることがあります。
一時的なホルモン変化や受精卵の着床による体温の低下が原因です。
体温の変動には個人差があるので、あまり心配しすぎずリラックスして過ごしてくださいね。
もしどうしても不安なときは、医師に相談してみてください。

さいごに

この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。妊娠と高温期について少しでも理解が深まったでしょうか?

妊活は、時に不安や悩みがつきものです。しかし、正しい知識を持つことで、自分の体の変化を理解し、より安心して妊活に取り組むことができます。この記事が、あなたの妊活に少しでも役立てば嬉しいです。

どんな時も自分のペースを大切にし、焦らずに進んでください。体のサインを見逃さず、心身ともに健康を保ちながら、希望に向かって歩んでいきましょう。あなたの努力が実を結ぶ日が来ることを、心から応援しています。



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