【現役助産師解説】経腹エコー時のアンダーヘアの処理はどうする?画像への影響も

妊娠4週目 過ごし方気をつけること 7 min 妊娠生活
くりこ
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エコーのとき、アンダーヘアってそのままで大丈夫?処理しなくて平気なのか、みんなはどうしてるのか気になる…

みなみ
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 このような疑問に答えます!

\ この記事を書いた人 /

美波

助産師・看護師として約10年、のべ1万人以上のママと赤ちゃんと関わってきました。
妊娠・出産・母乳育児の現場経験をもとに、信頼できる情報をお届けしていきます。

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そもそも経腹エコーって?妊娠中に必要な理由

みなみ
みなみ

経腹エコーは、お腹の上から超音波を当てて、子宮の中の赤ちゃんの成長や羊水の状態を確認する検査です!

ゼリー状のジェルを塗ったあと、プローブ(超音波を送る機械)を当てることで、お腹の中の様子を画面に映し出します。

\ どんなことが分かる? /

  • 赤ちゃんの成長や体の発達をチェックできる
  • 胎盤や羊水の状態を確認できる
  • 子宮やへその緒の血流を見て、赤ちゃんがしっかり栄養を受け取れているか判断できる

経腹エコーはいつから?

経腹エコーはいつ頃から始まるのか、気になりますよね!

経腹エコーは、妊娠の経過や赤ちゃんの成長を確認するため、妊娠中期以降(おおよそ妊娠12〜16週頃以降) から始まります。

妊娠中の経腹エコーの手順と所要時間

初めての検査だと、「どんな流れなんだろう?」「時間はどれくらいかかるの?」と、少し不安に感じることもありますよね。

みなみ
みなみ

エコー自体の検査時間は5〜15分程度で終わることが多いです!
具体的には次のような流れで行われます。

\ 経腹エコーの流れ/

  • 診察台に仰向けで横になる
    お腹を出しやすい服装にしておくとスムーズですよ◎
  • お腹にジェルを塗る
    超音波を伝えやすくするために、お腹にジェルを塗ります。
    少しひんやりしますが、すぐに慣れるので安心してくださいね。
  • プローブ(超音波を発する機械)をお腹に当てる
    モニターを見ながら、赤ちゃんの成長や羊水の状態をチェックします。
  • 必要な測定や写真撮影を行う
    赤ちゃんの大きさや心拍数、胎盤の位置などをチェック ジェルを拭き取って終了です。

経腹エコーを受ける際の服装はどうする?

病院での検査は、できるだけスムーズに受けたいもの。
どんな服装がいいの?」と迷うこともありますよね。

みなみ
みなみ

経腹エコーでは、お腹を出しやすい服装がポイント!
検査では、お腹全体にジェルを塗って超音波を当てるので、「トップスをめくる」「ボトムスを少し下げる」という動作がしやすい服装が理想的です◎

\ おすすめの服装 /

  • トップスとボトムスが分かれた服
    ワンピースだと、検査の際に大きくめくる必要があり、ショーツまで見えてしまうことも。 上下が分かれた服なら、お腹だけを出せるので安心して検査を受けられます。
  • ゆったりとしたトップス
    タイトなトップスだとお腹を出すのに時間がかかってしまいます。
    丈が長めのTシャツゆるめのニットなどがおすすめです。
  • ウエストがゴムのパンツやスカート
    ゴムウエストのパンツやスカートなら、ボタンやファスナー付きのものに比べて、お腹周りを楽に調整しやすく、スムーズに検査を受けられます。

\ 避けた方がいい服装 /

  • ワンピース(めくり上げるのが大変)
    服をまるごとたくし上げる必要があり、脚まで露出してしまうことがあります。
    特に冬場は寒く感じることもあるので、上下が分かれた服がベターです◎
  • タイトなトップス(お腹を出しにくい)
    体にフィットするニットやピタッとしたシャツは、めくり上げるのに時間がかかり、検査中にずり落ちてくることも。お腹を楽に出せる服を選ぶと、ストレスなく検査を受けられます。
  • ハイウエストのボトムス(ウエスト部分がエコーの際に邪魔になることも)
    お腹の位置が高めにデザインされたパンツやスカートは、ウエスト部分がちょうどエコーを当てる位置に重なりやすく、検査の際に下げるのが大変です。
    お腹まわりにゆとりのある服装を選ぶとスムーズですよ◎

経腹エコーをするときのアンダーヘアはどうする?

経腹エコーを受ける際、「アンダーヘアの処理は必要?」と気になる方もいるかもしれません。

みなみ
みなみ

病院での検査となると、普段あまり気にしないことでも、ふと気になってしまうことがありますよね..!

結論からお伝えすると、アンダーヘアの処理は基本的に必要ありません

服をめくって、ジェルを塗って検査をするので、下着を脱ぐこともなくヘアが見えることはほとんどありません

みなみ
みなみ

ウエスト部分にヘアがかかると気になることもあるかもしれませんが、気になるときは軽く整える程度で大丈夫ですよ◎

産院では、たくさんの妊婦さんが検査を受けていて、医師や助産師も見慣れています。
あまり気負わず、いつも通りの気持ちで検査を受けてくださいね**

妊娠中期に経腹エコーを行うメリットと注意点

みなみ
みなみ

妊娠中期に入ると、お腹のふくらみを感じるようになり「赤ちゃんは元気かな?」「性別はわかるのかな?」 と、楽しみや気になることが増えてきますよね☆

ここからは、経腹エコーにどんなメリットがあるのか?受けるときのちょっとした注意点について、お話ししていきます!

\ 経腹エコーを受けるメリット/

  • 赤ちゃんの成長をしっかり確認できる
    中期に入ると、赤ちゃんの手足や内臓、骨格もしっかり発達してきます。
    お腹の上からのエコーで、細かい部分まで確認しやすくなります。
  • 性別がわかることが増える
    赤ちゃんの向きや姿勢によりますが、妊娠中期になると性別がわかることも増えてきます。「そろそろ性別知りたいな」 という方は、健診のときに医師に聞いてみてくださいね!
  • お腹の上からの検査でリラックスしやすい
    妊娠初期の経膣エコーとは違って、経腹エコーはお腹の上から行うので、不快感が少なく、ゆったりとした気持ちで受けられます。

\ ちょっとした注意点/

  • 赤ちゃんの向きによっては見えにくいことも
    性別や一部の臓器が、赤ちゃんの向きによってはうまく映らないことがあります。
    次の検査で改めて確認できることも多いので、「今日は見えなかったな」とがっかりしすぎず、気長に待ってみてくださいね。
  • 胎動が活発なときは時間がかかることも
    中期に入ると赤ちゃんも元気いっぱい!
    エコー中に動きすぎると、測定までに少し時間がかかることもあります。

経腹エコーでわかる赤ちゃんの成長状態

みなみ
みなみ

妊娠中期の経腹エコーは、赤ちゃんの成長を詳しく確認できる貴重な機会
ここでは、経腹エコーでわかる赤ちゃんの成長のポイントについてお話しします!

\ エコーではこんなところを見てる!/

  • 赤ちゃんの大きさ(推定体重・成長具合)
    エコーでは、頭の大きさ(BPD)、太ももの長さ(FL)、お腹周り(AC) などを測定し、赤ちゃんの成長が順調かを確認します。これらの数値をもとに、推定体重(EFW) も計算されます。
  • 内臓の発達(心臓・胃・腎臓・膀胱など)
    赤ちゃんの心臓がしっかり動いているか、内臓が正常に発達しているか も確認できます。
    心臓の4つの部屋(四腔断面)を見たり、胃や腎臓、膀胱の位置や大きさをチェックしたりして、赤ちゃんの健康状態を詳しく見ていきます。
  • 手足や骨格の成長
    赤ちゃんが快適に過ごせる環境かどうかも、経腹エコーでチェックします。
    胎盤の位置が正常か(低置胎盤や前置胎盤がないか)
    羊水の量が適切か(少なすぎたり多すぎたりしないか)
    羊水の量は赤ちゃんの腎機能や羊水を飲み込む力にも関係するので、大切なチェックポイントです。
  • へその緒の血流(ドップラー検査)
    赤ちゃんにしっかり栄養や酸素が届いているかを確認するため、へその緒の血流を調べることもあります。
    血流がスムーズなら、赤ちゃんが十分な栄養を受け取れている証拠になります。
  • 性別の確認(赤ちゃんの向きによる)
    赤ちゃんの向きや体勢によっては、性別が確認できることもあります。
    妊娠中期(18〜20週頃)になると、性別が判明しやすくなる ので、気になる方は先生に聞いてみてくださいね!

妊娠中の経腹エコーはいつまで?

みなみ
みなみ

妊娠中の経腹エコーについて、「いつまで受けるの?」と気になりますよね..!

基本的には、妊娠後期(妊娠36週頃)まで定期的に行われます。
それ以降も、赤ちゃんの成長や胎盤の状態を確認するために、必要に応じて検査をすることがあります。

お腹の赤ちゃんの成長を確認できる大切な検査なので、妊娠期間を通して定期的に行われますが、妊娠後期になるとエコーの見え方も変わってきます。

\ 週数別エコーの目的/

  • 妊娠初期(12〜15週頃まで)
    ・赤ちゃんの頭殿長(CRL)や心拍の確認
    ・胎盤の位置や羊水の状態をチェック
    ※この時期までは経膣エコーを併用することが多いです
  • 妊娠中期(16〜27週頃)
    ・赤ちゃんの成長(頭の大きさ・手足の長さ・内臓の発達)を確認
    ・胎盤の位置や羊水量のチェック
    ・へその緒の血流を観察
    ・性別がわかることが多くなる
  • 妊娠後期(28〜36週頃)
    ・赤ちゃんの推定体重や発育状況を確認
    ・胎位(頭が下になっているか)をチェック
    ・胎盤の状態や羊水量を観察
  • 臨月(37週以降)
    ・赤ちゃんの成長状態や胎位の最終確認
    ・分娩に向けた母体と赤ちゃんの状態チェック
みなみ
みなみ

妊娠後期になると、赤ちゃんの頭が骨盤のほうに下がってくるので、経腹エコーでは見えにくくなることがあります。
そのため、臨月に入ると 経膣エコーで子宮頸管の長さや分娩の進み具合をチェックすることが増えてきます

さいごに

みなみ
みなみ

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
妊娠中の経腹エコーについて、少しイメージがつかめましたか?

エコー検査は、赤ちゃんの成長を見守る大切な時間。
「どれくらい大きくなったかな?」「元気に動いているかな?」 そんな期待がふくらむ一方で、ちょっぴり不安な気持ちになることもありますよね。

でも、大丈夫。
赤ちゃんは、お腹の中でしっかり育っています。

エコーを通して、小さな手足の動きや元気な鼓動を感じながら、少しずつ「ママになるんだ」という実感がわいてくるかもしれません。

妊娠期間は、振り返るとあっという間に過ぎていくもの。
エコーで赤ちゃんと会えるひとときを大切にしながら、あなたのペースで、無理せず過ごしてくださいね**

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